読み上げ原稿｜大雨で、車が水に浸かったら・地下にいたら
30分講座・スライド17枚／出典: 防災士・安心こちゃん（annsinnkotyann.com）

・スライド番号の順に読んでください。ご自分の言葉に直していただいて構いません。
・1枚あたり20〜60秒が目安です。読み上げだけで7〜11分ほど、質疑と間を入れて30分になります。

── スライド 1｜表紙 ──
画面の文字: 大雨で、車が水に浸かったら／地下にいたら　水深で変わる、逃げ方の順番｜30分講座

大雨の夜、道路の水たまりの深さは見えません。地下街にいれば、雨が降っていることすら分かりません。今日は、車の中と地下という2つの閉じた場所から、どの順番で出るかをお話しします。

── スライド 2｜結論 ──
画面の文字: 先に結論　深さの分からない道に入らない／車は捨てて、人だけ出る／地下は、合図が来たら上がる

先に結論です。3つあります。深さの分からない道には入らない。入ってしまったら、車は捨てて人だけ出る。地下にいる時は、水を見てからではなく、合図が来たら上がる。この3つを覚えて帰ってもらえれば、今日の講座は成功です。

── スライド 3｜場面 ──
画面の文字: こんな日に起きます　夜9時の帰り道。線路の下をくぐる道に、水がたまっている　夜の雨の中で、水たまりの深さは見えません

想像してください。夜9時の帰り道。線路の下をくぐる道に、水がたまっている。前の車が進んでいくので、自分も続きます。夜の雨の中で、水たまりの深さは見えません。この先の数分の話を、水深の順番でしていきます。

── スライド 4｜入る前 ──
画面の文字: ① 水に入る前　深さが分からない道に、入らない　浮いているごみ、先に止まっている車。／白線やガードレールが見えないなら、／深さは分かりません

水没した車の多くは、入ってしまった道ではなく、入る前に引き返せた道で止まっています。手前に浮いているごみや、先に止まっている車があれば、深さの目印になります。路面の白線やガードレールの支柱が見えなくなっていたら、そこから先は深さが分かりません。国土交通省が数えているアンダーパスは、全国で約3,800か所あります。香川県は41か所、徳島県32、愛媛県34、高知県38。多い少ないではなく、自分の通り道にあるかを見てください。

── スライド 5｜車高より速度 ──
画面の文字: ① 「うちはSUVだから」は通りません　水深60cm・時速10kmで31m。時速30kmなら10mで止まりました　（水深60cmは、大人の太もものあたり）／巻き上げた水が、／エンジンの空気の入口に入ります

車高が高ければ大丈夫、とは言えません。JAFの実験では、水深60センチを時速10キロで走ったセダンは31メートルでエンジンが止まりました。水深60センチは、身長170センチの大人で、太もものあたりまでの深さです。止まるまでの31メートルは、乗用車7台分ほどの距離です。同じ水深で、SUVは時速10キロなら走れましたが、時速30キロに上げると10メートル、乗用車2台分ほどで止まっています。原因は、巻き上げた水がエンジンの空気の取り入れ口に入ることです。勢いをつけて抜けるのは、いちばん早くエンジンを止める運転です。ここで「ゆっくりなら通れる」と受け取らないでください。この実験は、水深60センチと分かっているコースを走っています。実際の道では、深さが分からないうえに、途中でもっと深い所があります。

── スライド 6｜エンジンが止まったら ──
画面の文字: ② 止まった瞬間の3つ　①ベルトを外す②窓を開ける③降りる　かけ直そうとしない。／順番を変えない

水の中でエンジンが止まったら、かけ直そうとしないでください。かけ直すと、エンジンに入った水で壊れます。やることは順番に3つです。シートベルトを外す。窓を開ける。降りる。あわてている時ほど、ベルトをしたまま窓に向かってしまいます。だから、この順番で覚えてください。窓を開けたら、降りる前に119番へ通報してください。

── スライド 7｜窓は電気があるうちに ──
画面の文字: ② 窓が先、ドアは後　パワーウインドウは、水深1mで止まります　（1mは大人の腰より上。90cmは腰のあたり）／水深90cmまでは動きました。／上がってから開けようとしても、／反応しません

ドアより先に、窓です。JAFのテストでは、セダンのパワーウインドウは水深90センチまで動き、1メートルで動かなくなりました。90センチは大人の腰のあたり、1メートルは腰より上です。水が上がってからスイッチを押しても、反応しません。窓を開けておけば、ドアが開かなくなっても出口が残ります。空気の入口にもなります。

── スライド 8｜ドアが開かなくなる水深 ──
画面の文字: ② 60cmで、5倍の力　水深30cm＝すぐ開く /60cm＝外から開けるのに通常の5倍近い力　（30cmはすねの真ん中、60cmは太もも）／スライドドアは、外から／男性の力でも開きませんでした

ドアが開かなくなるのは、壊れたからではありません。外の水が内側より高いあいだ、水圧がドアを押しているからです。水深30センチならすぐ開きます。60センチになると、外から開けるのに通常の5倍近い力が要りました。30センチは大人のすねの真ん中、60センチは太もものあたりです。ミニバンのスライドドアは、外から男性の力でも開きませんでした。まだ膝の下だから、と様子を見ている時間が、この差を作ります。

── スライド 9｜データの1枚（車で移動中） ──
画面の文字: （データの1枚）

内閣府が2019年の台風19号を検証した報告書に、この数字があります。屋外で亡くなった50人のうち、車で移動中だった人が27人。半分以上です。その27人のうち23人、85パーセントが水害でした。これは、車で逃げるなという意味ではありません。車で動くなら雨が強くなる前に、動き出してから水に出会ったら引き返す、という意味です。

── スライド 10｜地下の危なさ ──
画面の文字: ③ 地下では、雨が見えない　階段を流れ落ちる水が30cmになると、もう上れません　国の基準で「足をとられ歩行が／困難となる」水深＝30cm／（30cmは、大人のすねの真ん中くらい）

ここから地下の話です。地下でいちばん厄介なのは、雨も道路の水も見えないことです。数字を1つ。国の地下空間のガイドラインでは、地下への階段を流れ落ちる水の深さが30センチになると、足をとられて歩くことが困難になる、とされています。実物大の階段で人が歩く実験をして出した数字です。30センチは、大人のすねの真ん中くらいです。地上ではまだ歩ける水深で、地下への階段は滝になります。理由は、水の入り口と人の逃げ道が同じだからです。国のガイドラインも、地下は外界からの情報が入りにくく避難の開始が遅れること、流れ込む水に逆らって避難すると極めて困難になることを書いています。

── スライド 11｜地下は合図で動く ──
画面の文字: ③ 水を見てからでは遅い　合図は、スマホの速報・キキクル・館内放送　紫を待たずに、黄色で上がる。／気象庁が「地下にいる人は地上へ」と／書いている色です

地下では、自分で情報を取ります。スマホの緊急速報と、気象庁のキキクル、そして館内放送です。キキクルは浸水の危険度を1キロ四方ごとに5段階の色で示し、10分ごとに更新されます。紫は警戒レベル4に相当します。この色になったら、買い物や食事の途中でも動いてください。ただし、その1つ手前の黄色の時点で、気象庁は「住宅の地下室にいる人は地上に移動することが大変重要です」と書いています。紫を待たずに、黄色で上がってください。

── スライド 12｜上がる ──
画面の文字: ③ 上がる　エレベーターは使わない　停電していなくても、水につかると止まります。／逃げる先は「地上」でなく、／つながっているビルの上の階でいい

合図が来たら、階段で上がります。エレベーターは使いません。停電していなくても止まります。地下に機械があるタイプは、水につかった時点で回路が切れます。そして、逃げる先は地上とは限りません。地下街は多くのビルとつながっています。地上の出入口に人が集まって、外は水があふれている。そういう時は、いちばん近いビルの階段で2階に上がるほうが早くて安全です。地下にいる時は、外に出るではなく、上に上がると覚えてください。

── スライド 13｜落とし穴 ──
画面の文字: 落とし穴　様子を見に下りる／車を取りに戻る／雨がやんだから安心する

落とし穴を3つ。1つ、様子を見に下りる。1999年、東京で、自宅の地下室にエレベーターで見に行った方が閉じ込められて亡くなっています。2つ、地下駐車場に車を取りに戻る。人だけ上がってください。3つ、雨がやんだから安心する。同じ1999年、福岡では、雨は午前9時過ぎにはもう小降りになって、10時ごろには道路の水が引き始めていました。その10時過ぎから、川があふれたのです。

── スライド 14｜家が水に囲まれたら ──
画面の文字: 家にいる時は　出ない・上へ・知らせる　ひざ（50cm）の高さで、／ほとんどの人が避難困難

最後に、家にいる時の話を短く。水が家の周りに来たら、外に出ないでください。国土交通省の資料では、ひざの高さ、50センチ以上になると、ほとんどの人が避難困難だったとされています。外が浅く見えても、マンホールのふたが外れていたり、側溝との段差が見えなくなっていたりします。足元が見えない水には入らない、が理由です。家の中で上の階へ行き、ブレーカーとガスの元栓を切る。そして119番には、住所と目印、人数、けが人の有無を伝えられると早いです。気持ちより先に、場所と人数です。

── スライド 15｜図解・水深でまとめ ──
画面の文字: 水深で、できることが減ります　ドアは開く（すねの真ん中）／避難困難（ひざの高さ）／ドアに5倍の力・エンジンが止まる（太ももあたり）／窓が動く限界に近い（腰のあたり）／パワーウインドウが止まる（腰より上）

ここまでを1枚にまとめました。括弧の中は、その水深が体のどこまで来るかです。身長170センチの大人を目安にしています。左に行くほど、まだ手が残っています。右へ進むほど、選べる手が減ります。だから、水が浅いうちに決めます。降りるか、上がるか、どちらかです。写真に撮っておいてもらって大丈夫です。

── スライド 16｜今日できること ──
画面の文字: 今日できること　運転席の窓の刻印を見る　「XI」か「L」があれば、その窓はハンマーでも割れません。／刻印がない車種もあります

まずはひとつだけ。駐車場で、運転席の窓の刻印を見てください。Eマークで右上に「XI」か「V-XI」、JISマークで右に「L」とあれば、その窓は2枚のガラスを貼り合わせた合わせガラスで、ハンマーでも割れません。合わせガラスだった時は、後ろのドアの窓も見てください。前と後ろで種類が違う車があります。どちらも合わせガラスなら、その車でハンマーは使えないので、窓を早く開けることが唯一の出口になります。ここで6枚目の順番が効いてきます。車種によっては刻印がないこともあります。1分で終わります。

── スライド 17｜出典と使用条件 ──
画面の文字: 出典・使用条件

（読み上げなし。出典と使用条件の1枚です）

── 使用条件 ──
出典「防災士・安心こちゃん（annsinnkotyann.com）」を書いていただければ、切っても足しても、自分の言葉に直しても使えます。講座・研修・授業・社内教育・自治会の勉強会、すべて可。丸ごと売り物の教材に入れること、他のサイトで再配布することはご遠慮ください。数字は資料内の出典の日付時点の物です。
