その揺れは、突然やってくる… あなたと家族の物語が試される瞬間
皆さん、こんにちは!あなたの町の防災ヒーロー、安心こです!
想像してみてください。
穏やかな日曜日の午後、リビングで子供たちの笑い声が響き、キッチンからは夕飯の良い匂いが漂ってくる。あなたはソファでうたた寝…そんな、ありふれた、かけがえのない日常。
ゴゴゴゴゴ…!
突然、家が軋むような地響き。次の瞬間、立っていられないほどの激しい揺れが襲いかかります。壁に飾った家族写真が落ち、食器棚からお皿が飛び出し、床に叩きつけられて砕け散る音。子供の悲鳴、パートナーの叫び声。一瞬にして、いつもの我が家が、恐怖と混乱の渦に飲み込まれていくのです。
「パパ!」「ママ!」
遠くで聞こえる愛する家族の声。でも、あなたは動けないかもしれない。物が倒れてくるかもしれない。ガラスが降り注ぐかもしれない。
この瞬間、あなたは、そしてあなたの大切な家族は、どう行動しますか?
これは、他人事ではありません。災害大国、日本に住む私たち全員の「いつか」起こりうる現実の物語なのです。
「大丈夫だよ」その一言を届けるために… まずは、自分の命を守る勇気
揺れている、まさにその時。
頭の中で、家族の顔が次々に浮かびます。「あの子は無事だろうか」「夫(妻)はどこにいるだろう」駆けつけたい、抱きしめたい!その気持ち、痛いほどわかります。
でも、待ってください!
まず、何よりも大切なこと。それは、あなた自身の命を守ることです。
あなたが無事でなければ、誰かを助けることはできません。子供を抱きしめることも、瓦礫の下の家族に声をかけることもできないのです。
- どこにいても、まず頭を守る! 丈夫なテーブルの下、物が落ちてこない、倒れてこない、移動してこない安全な場所へ。クッションや雑誌でも良い、とにかく頭をガード!
- 揺れが収まるまで、じっと待つ! 焦って動き出すのは一番危険です。
- 落ち着いて!深呼吸! パニックは判断を鈍らせます。「大丈夫、大丈夫」と心で唱えて。
あなたが無事でいること、それが、離れた場所にいる家族への、最初の、そして最大の「愛」の行動なのです。



揺れが襲う自宅… そこは安らぎの場か、危険な罠か
揺れが少し収まった…。でも、安心するのはまだ早い。いつも過ごしている自宅が、一瞬にして危険な場所に変わっている可能性があります。
- リビング・ダイニング:思い出が凶器に変わる場所大好きだった食器棚が倒れ、ガラスの破片がキラキラと床に散らばる。楽しみにしていたテレビは、まるで怪物のようにこちらに倒れかかってくるかもしれない。窓ガラスが割れ、外からの風と共に鋭い破片が舞い込むことも…。思い出の品々が、一瞬にしてあなたや家族を傷つける凶器になりうるのです。
- キッチン:炎と刃物、熱湯が牙をむく「あっ、火をつけたままだった!」揺れで鍋がコンロから滑り落ち、熱い油や汁物が飛び散る。包丁立てから刃物が飛び出す。棚から落ちた調味料の瓶が割れ、床はさらに危険な状態に…。冷蔵庫や電子レンジだって、倒れたり飛んできたりするんです。火の始末は、揺れが完全に収まってから! 決して慌てて火に近づかないでください。二次災害の火種になってしまいます。
- 寝室:無防備な時間に迫る危機一日の疲れを癒す寝室。でも、地震は時間を待ってくれません。もし寝ている時に揺れが来たら?窓ガラスの破片、天井から落ちてくる照明器具。枕や布団で頭をしっかり守り、スタンドライトやドレッサー(鏡台)が倒れてこない場所に、少しでも移動しましょう。メガネを使っているあなたへ。寝る前には必ずケースに入れて枕元へ。いざという時、メガネが壊れていたら、避難の第一歩すら踏み出せません。停電も考えて、手の届くところにヘッドライトや懐中電灯を。暗闇の中、家族を探すためにも、安全に動くためにも、光は命綱です。
- 2階建ての家:古い建物は特に注意!古い木造家屋の1階は、倒壊して押しつぶされる危険があります。2階にいる場合、慌てて1階に降りようとしないでください。揺れが収まってから、建物の状態を慎重に確認しましょう。耐震基準を満たしていないかもしれないと感じたら、外へ避難することも考えなければなりませんが、その判断も慎重に。
- 浴室・トイレ:閉じ込められる恐怖と無防備な身体裸でいる浴室は、最も無防備な場所の一つ。鏡やガラスが割れて飛び散るかもしれません。洗面器やお風呂の椅子で、とっさに頭を守ってください!そして、ドアが歪んで開かなくなる前に、すぐに脱出し、安全な場所へ移動しましょう。トイレも同じです。狭い空間に閉じ込められたら…考えただけでも恐ろしい。揺れを感じたら、まずドアを開けて避難経路を確保!すぐに廊下や玄関など、より安全な場所へ移りましょう。
- 子供部屋:宝箱が危険物に変わる可能性子供部屋は、おもちゃや本棚、勉強道具でいっぱい。一見楽しそうな空間も、地震の時には危険がいっぱい。倒れた本棚がドアを塞いでしまうこともあります。普段から、勉強机の下は避難スペースとして物を置かないように。もし、揺れた時に子供が一人で部屋にいたら…?心配で、すぐに名前を呼びたくなりますよね。でも、その声に驚いて子供が動いてしまい、かえって危険な目に遭うことも。揺れが完全に収まるのを待ってから、静かに、安全を確認しながら子供の元へ向かいましょう。「大丈夫だよ、ママ(パパ)が来たよ」と優しく声をかけてあげてくださいね。
揺れが収まった、その後に… 迫りくる二次災害の影
「揺れ、収まったかな…」ホッと息をつくのも束の間、本当の闘いはここから始まるのかもしれません。目に見えない危険が、あなたと家族に忍び寄ります。
- 足元のガラス、見えない危険「痛っ!」家の中を歩こうとした瞬間、足の裏に激痛が。停電で暗い中、散乱したガラス片や陶器の破片は、まるで落とし穴。絶対に裸足で歩かないで!部屋の中であっても、必ず靴底の厚いスニーカーなどを履きましょう。怪我をして動けなくなったら、避難もままなりません。
- 電気:便利な力が、火災の引き金に「暗いから電気を…」そのスイッチ、押す前に待って!地震で電気コードが傷ついたり、電化製品が倒れていたりしませんか?ガス漏れが起きている可能性も…。そこに電気が流れると、火花が散って火災や爆発につながる**「通電火災」**が起こることがあります。むやみにスイッチを入れるのは絶対にやめましょう。プラグもコンセントから抜いておくのが安全です。
- 電話:「大丈夫?」その一言が、命の線を塞ぐ心配な家族や友人に、すぐにでも電話したい気持ち、よくわかります。でも、みんなが一斉に電話をかけると、電話回線はパンクしてしまいます。本当に緊急な連絡が必要な人、助けを求める人の電話が繋がらなくなってしまうのです。安否確認は、「災害用伝言ダイヤル(171)」や他の伝言サービスを活用しましょう。あなたの少しの我慢が、誰かの命を救うかもしれません。
- ブレーカー:焦りは禁物、通電火災の罠最近は、大きな揺れを感知すると自動で落ちる「感震ブレーカー」もあります。もし停電から復旧しても、すぐにブレーカーを上げるのは危険です!家の中の電気配線や電化製品の安全が確認できるまで、ブレーカーは落としたままに。通電火災は、避難した後や夜間に発生することも多い、恐ろしい災害です。
- 火:安易な使用が命取りに「タバコで一服…」「ロウソクで明かりを…」ちょっと待って!地震でガス管が損傷し、ガス漏れが起きているかもしれません。そこに火を近づけたら…?想像するだけで恐ろしい大爆発につながる可能性があります。ガスの臭いがしないか確認し、安全が確認できるまでは、絶対に火を使わないでください。
瓦礫の下から聞こえる声… 救う手と、守るべきルール
もし、周りで助けを求める声が聞こえたら?「助けなきゃ!」と、いてもたってもいられなくなりますよね。その勇気は、本当に尊いものです。
でも、ここでも冷静さが大切。
- 一人で飛び出さない! 必ず複数人で声をかけあい、協力して救助活動にあたりましょう。
- 余震に警戒! 最初の揺れで無事だった建物も、余震で崩れることがあります。救助しているあなたが二次災害に巻き込まれては元も子もありません。
- 無理はしない! 専門的な知識や道具がない場合、かえって状況を悪化させてしまうことも。危険を感じたら、すぐに安全な場所に避難し、救助隊の到着を待ちましょう。
助けたい気持ちと、自分の安全。そのバランスを、どうか忘れないでください。
この経験を「物語」で終わらせないために… 今日からできること
ここまで読んでくれて、本当にありがとう。
地震の恐ろしさ、そして家族を守るための行動、少しでも心に響いてくれたら嬉しいです。
でも、この話を「読んで終わり」にしてほしくないんです。
「いつか」のために、「今」できることがたくさんあります。
- 家具の固定はしましたか?
- 寝室に、靴や懐中電灯を置いていますか?
- 家族で避難場所や連絡方法を決めていますか?
- 非常食や水の備蓄は十分ですか?
一つ一つは小さなことかもしれません。でも、その一つ一つが、いざという時にあなたと、あなたの大切な家族の命を繋ぐ「希望の糸」になるのです。
自分の命は、自分で守る。
そして、愛する家族の命も、あなたが守る。
その強い気持ちを持って、今日から、防災について一緒に考えていきましょう!
安心こは、いつでもあなたのそばで、応援しています!



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