【保存版】災害時のメンタルヘルス完全ガイド|心のケアと回復への道|PTSD・不眠・喪失感を乗り越える

防災知識
防災士・安心こちゃんの災害時のメンタルヘルス完全ガイド

「眠れない」「涙が止まらない」「何もする気が起きない」
災害から数週間、数ヶ月経っても、そんな心の不調を抱えている方は決して少なくありません。

2024年1月の能登半島地震では、災害関連死が直接死を上回る悲しい事実が起きました。その背景には、避難生活の長期化による身体的負担だけでなく、深刻な心の不調・うつ・PTSDが関係しています。

この記事では、防災士・安心こちゃんが「災害後の心の3段階」「子ども・高齢者・支援者のケア」「自分でできるセルフケア7つ」「相談窓口の活用法」まで、心を守る完全ガイドをお伝えします。誰もが当事者になりうる心のケア、今日から少しずつ学んでいきましょう。

防災士・安心こちゃん

こんにちは、防災士の安心こちゃんです🌸
災害時のメンタルヘルスは、防災グッズと同じくらい大切なテーマです。「心は目に見えないから後回し」になりがちですが、実は心の不調が長引くと、命を脅かすほど深刻になります。今日は、家族の心を守るための知識を、優しく伝えていきますね。
  1. 災害時のメンタルヘルスはなぜ重要か
    1. 災害関連死の多くは「心の影響」と関係している
    2. 心のケアは「特別な人のため」ではない
      1. 当事者(被災した本人)
      2. 家族・近親者
      3. 支援者・ボランティア・行政職員
      4. 報道を見ている一般市民
  2. 災害後の心の3段階(急性期・反応期・回復期)
      1. 🔥 急性期 – 命を守ることに必死な時期
      2. 💧 反応期 – 心の症状が表面化する時期
      3. 🌸 回復期 – 新しい日常を作る時期
  3. 注意すべき心の症状チェックリスト
      1. 🔍 こんな症状が2週間以上続いていませんか?
    1. 「危険なサイン」が出た時の対応
      1. すぐに専門家に相談すべきサイン
    2. 緊急時の相談窓口
  4. 子どものメンタルケア
      1. 👶 子どもに現れやすい心のサイン
    1. 子どもへの正しい関わり方
      1. ✓ 子どもの心を癒す関わり
      2. ✗ 子どもに言ってはいけない言葉
  5. 高齢者のメンタルケア
      1. 👵 高齢者特有の心のサイン
    1. 高齢者へのケアのポイント
      1. 役割を持ってもらう
      2. 過去の話に耳を傾ける
      3. 身体の動きを促す
      4. 持病の薬を絶対に切らさない
  6. 災害ボランティア・支援者の心のケア
      1. 🤝 支援者に起きやすい心の不調
    1. 支援者が自分を守る方法
      1. 支援者のセルフケア
  7. 自分でできる7つのセルフケア
      1. 1. 睡眠リズムを整える
      2. 2. 温かい飲み物・食事を意識する
      3. 3. 軽い運動・散歩
      4. 4. 深呼吸・マインドフルネス
      5. 5. 気持ちを書き出す
      6. 6. 信頼できる人と話す
      7. 7. 好きなことに触れる時間
  8. 専門家・相談窓口の活用方法
    1. 精神科・心療内科を受診するタイミング
      1. 受診を検討するサイン
      2. 精神科 vs 心療内科の違い
      3. 初診時のポイント
  9. 家族・友人を支える時の関わり方
      1. ✓ 心が回復に向かう関わり方
      2. ✗ 言ってはいけないNG言葉
  10. FAQ|よくある質問5問
  11. まとめ|心の備えも、命を守る防災
    1. 家族の心を守るためのポイント
    2. 💝 今日からできる心の防災
    3. 📚 関連記事(さらに学びを深める21記事)
      1. 🏠 在宅避難・全体ガイド
      2. 👨‍👩‍👧‍👦 家族・属性別の防災
      3. 💔 災害体験・教訓系
      4. 🌸 季節別・住居別ガイド
      5. 📋 基礎知識

災害時のメンタルヘルスはなぜ重要か

「災害時のメンタルケア」と聞くと、なんだか専門的で自分には関係ないと思うかもしれません。でも、心の健康は命に直結する大切なテーマなんです。

災害関連死の多くは「心の影響」と関係している

能登半島地震をはじめとする近年の大災害では、家屋の倒壊や津波で直接亡くなる方より、避難生活の中で亡くなる「災害関連死」のほうが多いケースが目立ちます。

その原因は身体的な負担だけではありません。強いストレス・睡眠不足・うつ状態・希望の喪失が、心臓発作・脳卒中・自殺・持病の悪化を引き起こすのです。心と体は深くつながっているからこそ、心のケアは命を守ることそのものと言えます。

能登地震の災害関連死の特徴(各種報道より)

  • 避難所での持病悪化(高血圧・糖尿病など)
  • 強いストレスによる心筋梗塞・脳卒中
  • うつ・不眠・PTSDの長期化
  • 家族や財産を失った喪失感による生きる意欲の低下
  • 仮設住宅での孤立・孤独死
  • 支援者(ボランティア・行政職員)のバーンアウト

心のケアは「特別な人のため」ではない

「メンタルケアが必要なのは、ものすごく辛い経験をした人だけ」と思っていませんか?これは大きな誤解です。災害を体験した人なら、誰でも何らかの心の反応が起きるのが普通です。

1

当事者(被災した本人)

家・財産・大切な人を失った直接の被災者。強い喪失感・恐怖・無力感が長く続きます。心のケアの最優先対象です。

2

家族・近親者

被災した家族を心配する立場。離れた場所で「何もできない」という無力感や罪悪感に苦しむことがあります。

3

支援者・ボランティア・行政職員

被災地で働く支援者は、二次的なトラウマ・バーンアウト(燃え尽き症候群)のリスクが高いです。「助ける側だから」と無理しがち。

4

報道を見ている一般市民

SNSや報道で衝撃的な映像を繰り返し見ることで、共感性疲労を起こすことがあります。被災していなくても心の影響を受けるんです。

防災士・安心こちゃん

⚠️ 「自分は大丈夫」が一番危ない
災害後、一番心配なのが「私は大丈夫」と無理してしまう人です。家族のために、子どものために、強くいなきゃ…と頑張りすぎる方ほど、後でドンと心が壊れてしまうことがあります。強さは、弱さを認められる力なんです。一人で抱え込まないでくださいね🌸

災害後の心の3段階(急性期・反応期・回復期)

災害後の心の動きには、ある程度共通の3段階があります。自分や家族が今どの段階にいるかを知ることで、適切な対応ができるようになります。

第1段階(発災〜1週間)

🔥 急性期 – 命を守ることに必死な時期

発災直後から1週間ほどの「とにかく命を守る」時期。アドレナリンが出て興奮状態になり、痛みや疲れを感じにくい状態が続きます。

よくある反応:

  • 感情が麻痺している(泣けない・笑えない)
  • 普段以上に冷静に動ける(後で反動がくる)
  • 逆に過剰に緊張・興奮している
  • 食事や睡眠を忘れて活動する
  • 「自分のことは後回し」と他者を優先しすぎる

この時期の対応:無理に感情を出させようとしないこと。水・食事・休息を取らせるのが最優先です。

第2段階(1週間〜3ヶ月)

💧 反応期 – 心の症状が表面化する時期

避難生活が落ち着き始めた頃から、心の不調が一気に表面化する時期。「なんで今頃?」と思うかもしれませんが、これは正常な反応です。

よくある反応:

  • 不眠・悪夢・地震を再体験するフラッシュバック
  • イライラ・怒りっぽい・突然の涙
  • 家族や支援者への過剰な依存
  • 逆に人を避けて引きこもる
  • 食欲不振・暴食・お酒が増える
  • 「もう死にたい」という気持ちが出てくる
  • 頭痛・腹痛・めまいなど身体症状

この時期の対応:「自然な反応」と理解し、感情を否定せず受け入れる。専門家の力を借りるベストタイミングです。

第3段階(3ヶ月〜数年)

🌸 回復期 – 新しい日常を作る時期

災害から3ヶ月以降、徐々に「新しい日常」を作り始める時期。心の傷は完全には消えなくても、共に生きていく方法を見つけていきます。

よくある反応:

  • 少しずつ笑えるようになってくる
  • 未来のことを考えられるようになる
  • 何かを再開したい気持ちが芽生える
  • 過去の記憶と折り合いがつき始める
  • 逆に「やっと安心したら」体調を崩すことも
  • 命日や記念日に強い悲しみがぶり返す

この時期の対応:焦らず、自分のペースで回復することを認める。完全に「元通り」を目指さず、新しい自分を受け入れていきます。

防災士・安心こちゃん

💡 「アニバーサリー反応」も知っておこう
災害から1年・3年・5年など、記念日が近づくと心の不調がぶり返すことがあります。これを「アニバーサリー反応」と呼びます。能登地震を体験した方は、毎年1月1日が来るたびに、突然涙が出たり、不眠になったりするかもしれません。これも自然な反応です。家族で「今日は1月1日だね」と認め合うだけでも、心が楽になります🌸

注意すべき心の症状チェックリスト

自分や家族の心の不調に気づくには、具体的な症状を知っておくことが大切です。以下のチェックリストで、心配なサインがないか確認してみましょう。

🔍 こんな症状が2週間以上続いていませんか?

  • 睡眠の問題:寝付けない・夜中に何度も目が覚める・朝早く目覚めて眠れない
  • 食欲の変化:食欲がない・逆に食べ過ぎる・味がしない
  • 気分の落ち込み:ずっと悲しい・希望が持てない・楽しいことがない
  • イライラ・怒り:小さなことでイライラ・家族に当たってしまう
  • 過剰な不安:常に不安・パニック発作・心臓がドキドキする
  • 体の症状:頭痛・腹痛・めまい・倦怠感が続く
  • 意欲の低下:何もする気が起きない・お風呂に入れない・着替えができない
  • フラッシュバック:災害の記憶が突然よみがえる・悪夢を見る
  • 解離症状:感情が麻痺している・自分が自分でない感じ
  • 絶望感:「死にたい」「消えてしまいたい」と思うことがある
  • 飲酒・薬の増加:お酒を飲む量が増えた・薬に頼ることが増えた
  • 人間関係の変化:人を避ける・逆に過剰に依存する

「危険なサイン」が出た時の対応

特に以下のサインがある場合は、すぐに専門家や相談窓口に連絡してください。我慢する必要はありません。

すぐに専門家に相談すべきサイン

  • 「死にたい」「消えたい」という気持ちが続いている
  • 具体的な自殺の方法を考え始めている
  • 2週間以上、ほとんど眠れていない
  • 食事をほとんど取れていない
  • 子どもや家族への暴力的な気持ちが出てきている
  • 幻聴・幻覚がある
  • 自分を傷つけたい衝動がある
  • 大量飲酒・薬物乱用に陥っている

緊急時の相談窓口

よりそいホットライン(24時間・無料)

0120-279-338

つらい気持ちを抱えた時は、いつでも電話してください。
一人で抱え込まないで、まず話してみることから始めましょう。

子どものメンタルケア

子どもは大人以上に、災害の影響を強く受けます。でも、言葉でうまく表現できないため、周りが気づかないことが多いんです。

👶 子どもに現れやすい心のサイン

年齢によってサインの出方が違います。家族みんなで観察しましょう。

  • 退行(赤ちゃん返り):おねしょ・指しゃぶり・親に甘えるが急に増える
  • 分離不安:親から離れられない・トイレも一緒
  • 癇癪・反抗:急に怒りっぽくなる・反抗的になる
  • 遊びの変化:地震ごっこ・津波ごっこを繰り返す(処理しようとしている)
  • 体の症状:腹痛・頭痛・吐き気・下痢が続く
  • 笑顔が減る:無表情・反応が薄くなる
  • 食欲の変化:全然食べない・逆に食べ過ぎる
  • 暗いことを言う:「死にたい」「生まれてこなければ」

子どもへの正しい関わり方

✓ 子どもの心を癒す関わり

  • 「いつもの日常」を再開する:食事・お風呂・寝る時間など、リズムを戻すと安心する
  • 抱きしめる・触れる:言葉より体の温もりが何より効く
  • 子どもの言葉を否定しない:「怖かったね」と気持ちを受け止める
  • 絵本や遊びで気持ちを表現させる:言葉にできない感情を絵や遊びで
  • 家族の予定を共有する:「明日は○○するよ」と先の見通しを伝える
  • 親も自分のケアをする:親が元気じゃないと子どもも不安になる
  • テレビの災害映像を見せすぎない:子どもには刺激が強すぎる

✗ 子どもに言ってはいけない言葉

  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから泣かないで」
  • 「もう忘れなさい」「考えないようにしなさい」
  • 「あなたは無事だったんだから感謝しなさい」
  • 「大丈夫だよ、何もないから」(明らかに大丈夫じゃない時)
  • 「他の子はもっと辛いんだから我慢して」
防災士・安心こちゃん

🌸 能登地震での子どもエピソード
ある避難所で、5歳の女の子が毎日「地震ごっこ」を繰り返していました。最初は周りの大人が心配しましたが、これは子どもなりに体験を整理する自然な遊びでした。お母さんが「怖かったね」と一緒に遊びに付き合ってあげていたら、3週間ほどで自然に遊ばなくなったそうです。子どもには子どものペースがあるんですね。

高齢者のメンタルケア

高齢者は過去の喪失経験(連れ合いや友人の死など)が積み重なっているため、災害による喪失感が特に深くなります。さらに、新しい環境への適応も難しく、孤立しやすい傾向があります。

👵 高齢者特有の心のサイン

  • 強い喪失感:長年住んだ家・思い出の品を失った悲しみ
  • 無力感:「もう自分は何もできない」と諦めの気持ち
  • 引きこもり:仮設住宅から出ない・人に会いたがらない
  • 飲酒の増加:孤独を紛らわすためのアルコール
  • 認知症の進行:環境変化と心の負担で症状が一気に進む
  • 持病の悪化:高血圧・糖尿病・心臓病が悪化
  • 食事や薬の自己管理ができなくなる
  • 自殺リスクの上昇:特に男性高齢者で要注意

高齢者へのケアのポイント

1

役割を持ってもらう

「何もしなくていいよ」は逆効果。「ちょっと手伝ってください」と頼むことで、生きる目的を取り戻せます。お茶を入れてもらう、子どもの相手をしてもらう、など小さな役割でOK。

2

過去の話に耳を傾ける

「昔はこうだった」という思い出話を、否定せずじっくり聞きます。過去の幸せな記憶を語ることは、心の回復に効果的。聞いてくれる人がいるだけで、孤独感が和らぎます。

3

身体の動きを促す

仮設住宅に閉じこもると、体力が落ちてさらに鬱になります。毎日5分でも散歩・ラジオ体操を一緒にすることで、体と心が元気になります。

4

持病の薬を絶対に切らさない

高齢者は持病の薬が命綱。災害時は処方箋を取りに行けないこともあります。お薬手帳のコピーを防災リュックに入れておくと、避難先でも処方を受けやすいです。

災害ボランティア・支援者の心のケア

「助ける側」の人たちも、実は心のケアが必要です。共感性疲労・代理受傷・バーンアウトといった、支援者特有のメンタル不調があります。

🤝 支援者に起きやすい心の不調

  • 共感性疲労:被災者の苦しみに共感しすぎて疲れ果てる
  • 代理受傷:被災者の話を聞きすぎて自分もトラウマを抱える
  • バーンアウト:燃え尽きて何もできなくなる
  • 罪悪感:「自分は被災していない」という後ろめたさ
  • 無力感:「自分の支援で何も変えられない」
  • 家族との軋轢:支援活動を優先して家族と疎遠に
  • 不眠・悪夢:被災地での体験が頭から離れない

支援者が自分を守る方法

支援者のセルフケア

  • 活動時間を決めて、必ず休む
  • 1人で抱え込まず、仲間と話す
  • 定期的に被災地から離れる時間を作る
  • 自分の家族との時間を大切にする
  • 「すべて解決できる」という思い込みを手放す
  • 専門家のスーパービジョンを受ける
  • SNSで活動を過剰に発信しない
  • 「ありがとう」を素直に受け取る
防災士・安心こちゃん

🌸 私自身も、防災士として活動する中で「もっとできるはずだ」と自分を責めることがあります。でも、「自分が倒れたら誰も助けられない」と気づいてからは、ちゃんと休む・家族と過ごす時間を大切にするようになりました。支援者こそ、自分のケアを忘れずに🌸

自分でできる7つのセルフケア

専門家に相談する前に、自分でできるセルフケアもたくさんあります。毎日の小さな積み重ねが、心の回復を助ける大きな力になります。

🛌

1. 睡眠リズムを整える

毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整います。朝、太陽の光を浴びるのが特に効果的。眠れない時は無理に寝ようとせず、本を読んだりゆっくり呼吸をしたりして過ごします。

🍵

2. 温かい飲み物・食事を意識する

冷たい食事ばかりだと心も体も冷えます。温かいお茶・スープ・ご飯を意識的に取り入れることで、自律神経が整います。誰かと一緒に食べるとさらに効果的。

🚶

3. 軽い運動・散歩

1日5分でも外を歩くと、気分が大きく変わります。太陽光・新鮮な空気・体の動きはうつ予防に効果的。ストレッチやヨガもおすすめ。

🧘

4. 深呼吸・マインドフルネス

不安が強い時、「4秒吸って7秒止めて8秒吐く」呼吸法を試してみてください。副交感神経が働き、心が落ち着きます。瞑想アプリ(Insight Timer・Calm)も無料で使えます。

📝

5. 気持ちを書き出す

頭の中の不安・怒り・悲しみを紙に書き出すと、気持ちが整理されます。誰にも見せない日記でOK。書き終わったら破って捨ててもいい。「書く瞑想」とも呼ばれる効果的な方法。

👥

6. 信頼できる人と話す

家族・友人・同僚など、「ジャッジしない人」と話すことで心が軽くなります。アドバイスを求める必要はありません。ただ「話を聞いてほしい」と伝えるだけでOK。

🎶

7. 好きなことに触れる時間

音楽・映画・趣味・ペット・植物など、「自分が癒される時間」を意識的に作ります。被災後は罪悪感で楽しむことを避けがちですが、楽しむことは回復への大切な一歩です。

防災士・安心こちゃん

💡 「全部やる」じゃなく「1つだけ」
セルフケア7つを全部やろうとすると、それ自体がプレッシャーになります。今日は深呼吸だけ、明日は散歩だけ、というように1日1つでOK。続けることが大切です。完璧を目指さず、できることから🌸

専門家・相談窓口の活用方法

セルフケアでは追いつかない時は、迷わず専門家の力を借りましょう。日本には無料・匿名で利用できる相談窓口がたくさんあります。

相談窓口 電話番号・特徴
よりそいホットライン 0120-279-338
24時間・無料・匿名OK・どんな悩みでも
いのちの電話 0570-783-556
10時〜22時・自殺予防の相談
こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
都道府県の精神保健福祉センターにつながる
災害関連相談ダイヤル 各自治体で設置
被災地特有の相談に対応
チャイルドライン 0120-99-7777
18歳以下の子ども専用・16時〜21時
よりそいホットライン(外国語) 0120-279-338(ガイダンス2)
10言語に対応

精神科・心療内科を受診するタイミング

1

受診を検討するサイン

2週間以上、不眠・食欲不振・気分の落ち込みが続く場合は、専門医の受診を検討してください。早く受診するほど、回復も早くなります。

2

精神科 vs 心療内科の違い

大まかには、精神科は心の症状中心、心療内科は身体症状を伴う心の問題。災害後の不眠・うつなどはどちらでも対応してくれます。受診のハードルが低い方を選んで大丈夫。

3

初診時のポイント

「いつから」「どんな症状が」「どのくらいの頻度で」を伝えるとスムーズ。不安なら家族と一緒に受診できます。診察料は3割負担で2,000〜3,000円程度。

家族・友人を支える時の関わり方

大切な人が心の不調を抱えている時、どう関われば良いのでしょうか。「正しい関わり方」を知ることで、余計なダメージを与えず、回復を支援できます。

✓ 心が回復に向かう関わり方

  • 「話してくれてありがとう」と感謝を伝える
  • アドバイスより、まず聞くことに徹する
  • 気持ちを否定せず「そうだったんだね」と受け止める
  • 無理に元気づけない・前向きにさせない
  • 沈黙も大切な時間として共有する
  • 具体的な手助け(食事・買い物)を申し出る
  • 専門機関の情報をそっと教える
  • 長期的に寄り添う姿勢を伝える

✗ 言ってはいけないNG言葉

  • 「もう忘れなよ」「考えないようにしたら?」
  • 「他の人はもっと大変なんだから」
  • 「あなたは恵まれてる方よ」
  • 「気の持ちようだよ」「気合で乗り越えて」
  • 「私だったらできるけど」
  • 「いつまで落ち込んでるの?」
  • 「もう○ヶ月経ったでしょ」
  • 「神様の試練だから受け入れて」
防災士・安心こちゃん

⚠️ 「治してあげたい」は逆効果のことも
家族や友人が苦しんでいると、何とかしてあげたくなりますよね。でも、「治してあげたい」気持ちが強すぎると、相手にプレッシャーを与えることも。「あなたのペースで大丈夫」というスタンスで、長期的に寄り添うのが一番効果的なんです🌸

FAQ|よくある質問5問

「死にたい」と家族から聞いた時、どう対応すれば?
まず「話してくれてありがとう」と感謝を伝えてください。決して「そんなこと言わないで」と否定しないこと。①否定せず受け止める「そう感じるくらい、辛いんだね」、②気持ちを聴く「もう少し話してくれる?」、③一人で抱えず専門家へ「一緒に相談に行こう」、④緊急時は迷わず連絡(よりそいホットライン:0120-279-338、いのちの電話:0570-783-556)。あなたが家族に寄り添うこと自体が、最大の救いになります。一人で抱え込まず、専門家と協力して支えましょう。
災害から半年経つのに不調が続いています。普通ですか?
半年や1年経っても心の不調が続くのは、決して珍しいことではありません。災害体験は、数年単位で影響が続くこともあります。「普通」「異常」という判断より、「今、サポートが必要かどうか」で考えることが大切です。日常生活に支障が出ている場合(仕事・学校に行けない、家事ができない、人に会えない)は、迷わず精神科・心療内科を受診してください。早期治療ほど回復も早いですし、薬・カウンセリング・認知行動療法など、効果的な治療法がたくさんあります。一人で頑張りすぎないでくださいね。
災害映像を見ると気分が悪くなります。どうすれば?
これは「共感性疲労」または「二次的トラウマ」と呼ばれる正常な反応です。直接被災していなくても、衝撃的な映像を繰り返し見ることで心がダメージを受けます。対処法は、①SNS・テレビの災害ニュースを意図的に減らす(完全シャットアウトもOK)、②必要な情報だけ公式サイトでチェック、③気分が悪い時はすぐ別のことをする、④体を動かす・誰かと話す、⑤長引く場合は専門家に相談。「気にする自分が弱い」と責めず、「自分の心が反応している」と認めることが第一歩です。
うつ病の家族が「お風呂に入れない」と言います。どうすれば?
うつ状態では、お風呂・着替え・歯磨きなどの「日常的な行為が、まるで100kgの荷物を持ち上げるように感じる」ことがあります。これは怠けではなく、症状そのものです。対応として、①「お風呂入りなさい」と命令しない、②体を拭くだけでもOKと提案(関連記事「災害時のお風呂・衛生管理」も参考に)、③「今日は無理だね」と受け入れる、④少しでもできた時は素直に喜ぶ、⑤長期化する場合は精神科受診を促す。日常行為ができないのは重要な症状サインなので、専門医のサポートが必要なタイミングかもしれません。
支援者として活動していたら、自分も心が辛くなってきました…
それは「共感性疲労」「代理受傷」「バーンアウト」と呼ばれる、支援者特有の心の不調です。あなたが感じていることは異常ではなく、真摯に支援活動に取り組んできた証です。対処法は、①支援活動から一時的に離れる勇気を持つ、②仲間と話す・スーパーバイザーに相談する、③家族・友人との時間を増やす、④定期的にプロのカウンセリングを受ける、⑤「自分が倒れたら誰も助けられない」と認める。支援者のメンタルケアは、被災者支援と同じくらい重要なミッションです。自分自身を最優先で大切にしてください。

まとめ|心の備えも、命を守る防災

家族の心を守るためのポイント

  • 災害関連死の多くは心の影響と関係。心のケアは命を守ること
  • 災害後の心は「急性期→反応期→回復期」と段階的に変化する
  • 2週間以上続く心の不調は、専門家に相談するサイン
  • 「死にたい」サインが出たらすぐに相談窓口へ(0120-279-338)
  • 子どものケアは「いつもの日常」と「抱きしめる」が薬
  • 高齢者には役割を持ってもらい・過去を聴く関わりを
  • 支援者・ボランティアにも心のケアが必要
  • セルフケア7つ:睡眠・食事・運動・呼吸・書く・話す・楽しむ
  • 家族を支える時は「アドバイスより聴く」を最優先に
  • 「自分は大丈夫」が一番危険。一人で抱え込まないで
防災士・安心こちゃん

🌸 最後に、あなたへのメッセージ
災害から、心はゆっくりと回復していきます。早い人もいれば、ずっと時間がかかる人もいる。それぞれのペースがあって当然です。
「もう泣いちゃダメ」「もう忘れなきゃ」と自分を責めないでください。泣いてもいい、忘れなくてもいい、今日もちゃんと生きているあなたは、それだけで十分頑張ってる
心の備えも、防災です。一人で抱え込まず、誰かと、何かと、つながっていきましょう。
あなたの心が、優しく癒されますように🌸

💝 今日からできる心の防災

まずは「相談窓口の電話番号をスマホに登録」「家族と心の話をする時間を作る」から始めましょう!
関連記事で身体的な備えもサポートしています🌸

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