四国に住んでいます。南海トラフ大地震は、私にとって「いつか来るかもしれない話」ではなく、「必ず来る話」です。
阪神・東日本・熊本・能登…日本はこれだけ繰り返し被災しているのに、人は時間が経つと忘れてしまう。怖いのは分かってる。でも漠然としすぎて、何から始めればいいか分からない。
世界一災害が多い日本で、今までの日常が一気に無くなってしまう現実を、私は伝え続けたいと思っています。
防災士の安心こちゃんです。防災士資格試験では全問正解で合格しました。その知識を全部、この記事に詰め込みます。
正直に言いますね。防災リュック選びで一番こわいのは、「迷ったまま、何も買わずに今日が終わること」です。
✔ ネットで何十種類も見て、もう疲れてしまった方
✔ 家族の命を守る立場にある方
…のために書いています。
先に結論をお伝えしますね。迷ったら「アイリスオーヤマ 防災リュック 31点セット」を選べば失敗しません。

でも、家族構成・住んでいる場所・体力によって正解は変わります。だから今回は、Amazon・楽天で売れ筋上位の防災リュック15選を、防災士目線で全部レビューします。最後まで読めば、ぴったりの一袋が必ず見つかります。
少しだけ、現場の話をさせてください。能登半島地震の避難所では、ある一言をめぐって住民どうしの関係が壊れることがありました。「うちにも分けてもらえない?」です。
支援物資の配給は地域でバラつきがあり、隣の避難所には届くのに、自分のところには何日も届かない。そんな状況が実際に起きていました。だから「分けて」と言ってしまう人を、誰も責められません。でも、自分の家族の分まで分けてしまえば、今度は自分の家族が困ってしまう。
この苦しい板挟みは、事前の備えでほとんど予防できます。それぞれの家庭が1週間分の備蓄を持っていれば、そもそも頼まれる場面が激減し、もし頼まれても「お互い、自分の家族を最優先で守りましょうね」と、相手を傷つけずに優しく断れる。家族の命を守ることと、人間関係を壊さないこと。その両方の土台が、玄関に置く一袋なのです。
→ 【避難所トラブル】「うちにも分けて」の角が立たない断り方3選
結論からお伝えしますね。「初めて備える人は、絶対にセットを買ってください。」
防災士の私でも、ゼロから揃えたら必ず何か忘れます。「ホイッスル」「アルミブランケット」「給水バッグ」など、普段使わないものは盲点になりがちです。逆に、知らずに入れてはいけないものを詰め込んでしまうこともあります。
ホームセンターで一個一個揃えると3万〜5万円。セットなら1万円台で同じ内容が手に入ります。
「これから揃えます」と言って3年経った方を、私は何人も見てきました。地震は、揃え終わるまで待ってくれません。
男性は15kg、女性は10kg、高齢者は5kg程度が目安。重すぎるリュックは避難途中で捨てられます(過去の災害で実際に起きた話です)。背負うのが難しい方は、後述のキャリー(コロコロ)付きを選んでください。
水・食料・ライト・救急・トイレ・着替えで20Lは埋まります。家族2人ならリュックも2つに分けるのが正解。
「撥水加工」と書かれていないリュックはまず候補から外してください。理想は日本防炎協会認定品。
避難中は走ることも。チェストベルトがないと転倒の原因に。安いリュックほどここを省いています。
中身の質はピンキリ。「防災士監修」と明記されているものを選べば最低限の安心が担保されます。中身に不安が残るなら、救急セットや携帯浄水器を別途プロ仕様で足すのも手です。
迷う方は、1〜3位のどれかを選んでおけば失敗しません。6位以降は、家族構成や事情に合わせた“あなた専用の一袋”です。
アイリスオーヤマ 防災リュック 31点セット(NBS1-31)
「初めての一袋」なら、これ一択です。
防災士として10種類以上の防災セットを実際に開封してきましたが、価格・中身・品質のバランスがこれを超えるものは現状ありません。
特筆すべきは「エアーベッド」が入っていること。避難所で一番つらいのは「寝不足」です。体育館の硬い床で1週間眠れなかった被災者の方を、私は何人も知っています。
✔ エアーベッド付きで避難生活がラク
✔ 撥水加工リュックで雨の日も安心
✔ 簡易トイレ・ウォータータンク・懐中電灯まで網羅
△ 食料は別途追加推奨
山善 防災リュック 30点セット + ポータブルソーラー付き
「停電対策まで考えるなら、絶対これ」です。
四国では南海トラフ発生時、停電が数週間続く可能性があると言われています。スマホが使えないと家族の安否確認もできません。このセットはソーラーパネル(7.5W)が付属しており、停電3日続いてもスマホ充電可能です。
✔ 30点の基本装備をしっかりカバー
✔ アウトドアにも転用できる
△ 価格はアイリスオーヤマよりやや高め
防災のミカタ 防災セット 1人用(45点入り)
「とにかく中身を充実させたい」ならこれ。
45点入りはセット系の中でもトップクラス。保存食・保存水・トイレ・ライト・救急セット…とにかく網羅性が高い。
✔ 5年保存食・保存水付き(買い足し不要)
✔ 赤色リュックで視認性◎
✔ 日本防災ブランドの安心感
△ 赤色リュックは好みが分かれる
LA・PITA ものすごい防災セット プレミアム 1人用
防災のプロが愛用する国産・高品質の代名詞ブランド。防炎ターポリン素材で、火災の傍を通っても中身が守られます。
✔ 5年保存食・7年保存水
✔ 多機能ラジオ(手回し・ソーラー両対応)
△ 在庫切れになりやすい人気商品
LA・PITA SHELTERプレミアム 2人用
夫婦・カップル世帯ならこれ一択。4位と同じLA・PITA社の2人用バージョン。非常食は国産米、保存水は日本製と品質に妥協なし。
✔ 非常食に国産米使用
✔ 保存水は日本製
✔ 非常用トイレも完備
△ 1人で背負うのは現実的でない
アイリスオーヤマ 防災リュック 2人用 35点(BS235)
1位の信頼を、そのまま家族サイズに。大人2人分の装備が1つにまとまり、エアー枕付きで避難所でも体を休められます。
ここで大事なのが、3〜4人家族の正しい備え方です。「大型リュック1つに全員分」はおすすめしません。重すぎて誰も背負えず、はぐれたら全員分を一度に失うからです。2人用を1つ、足りなければもう1つ買い足して“分散”させるのが、防災士としての正解です。
✔ エアー枕付きで避難所でも休める
✔ 撥水加工リュックで雨でも安心
✔ 大人2人をまるごとカバー
△ 食料は人数分の追加を推奨
防災ダイレクト ペット防災セット(犬猫兼用)
「うちの子も、一緒に逃げる」を本気で考えるなら。同行避難の必需品を、犬猫兼用で一袋にまとめたセットです。
ペットは家族です。でも避難所はペット同伴不可の場所も多く、備えがないと“連れて行けない”が現実に起きます。このセットはQRコード迷子札付きで、はぐれても飼い主にたどり着ける。防炎・防水素材+反射材・蓄光材で、夜間の避難も安心。ショルダーと手持ちの2WAYで運べます。
✔ QRコード迷子札つきで安心
✔ 防炎・防水素材+反射材・蓄光材で夜間も対応
✔ ショルダー・手持ちの2WAYで運びやすい
△ ケージは別売りのことが多い
岸田産業 防災セット キャリー付き(防災士監修・7年保存)
「重さは体重の20%以下」のルールで、背負うのが難しい方の答えがこれ。キャスター付きで、ゴロゴロ転がして運べます。
過去の災害では「重すぎて、避難の途中でリュックを捨ててしまった」ことが実際に起きました。引いて運べれば、捨てずに最後まで持っていけます。保存水は7年保存で、買い替えの手間も少なめ。防災士監修で中身の安心感もあります。
✔ 体力に自信がなくても安心
✔ 7年保存水で買い替えの手間が少ない
✔ 防災士監修で中身も安心
△ 階段では持ち上げる必要がある
女性のための防災セット 21点(軽量コンパクト)
女性が「自分で背負って、自分で逃げられる」ことを最優先にした一袋。21点を軽量・コンパクトにまとめ、携帯トイレや寝袋など必須アイテムをしっかり押さえています。
避難所では、女性の困りごとが後回しにされる場面が少なくありません。だからこそ、自分の手で持てる軽さは大きな安心になります。4位のLA・PITAが「品質最優先」なら、こちらは「女性が無理なく持てる」を最優先にした選択肢です。
✔ 携帯トイレ・寝袋など必須21点
✔ 価格も手に取りやすい
✔ 4位とは別軸で女性のニーズに最適化
△ サニタリー用品は好みのものを追加すると安心
LA・PITA 防災セット SHELTER KIDS(子供用)
「自分のリュックを背負う」経験が、子供の防災意識を育てます。4位・5位と同じ高品質ブランドLA・PITAの、子供専用バージョンです。
軽量で、子供が自分で背負えるサイズ。親が全部を背負うより、家族で荷物を分散できる利点もあります。お気に入りのおもちゃを1つ入れておくと、避難所での子供のストレスがぐっと和らぎます。中身の期限チェックは、親が定期的にしてあげてください。
✔ 軽量で子供が自分で背負える
✔ 「自分の備え」を持つ防災教育になる
✔ 家族で荷物を分散できる
△ 中身の期限チェックは親の役目
EVERSAFE 充実A4防災セット プラス 1人用
「値段で踏み出せなかった」人の、最初の一歩に。ネット通販で売れ筋上位の低価格セット。A4サイズのナップサックで、本棚やデスクの脇にもスッと置けます。
「いつか高い物を」と迷い続けるより、今日この一袋。5,000円以内で備えを始められます。サブのもう一袋として、職場や車に常備するのにもちょうどいいサイズです。
✔ A4サイズで置き場所を選ばない
✔ 必要なものをコンパクトに網羅
✔ 職場・車用のサブにも最適
△ 後から買い足す前提
HIH ハザードリュック 36点セット(福島県企業が開発)
福島の被災企業が、自らの体験から「本当に欲しかったもの」だけを厳選したセット。震災以降、累計6万セット以上を届けてきた実績があります。
カタログスペックではなく、“実体験”で選ばれた中身。これは、机上の防災にはない説得力です。バランスの取れた36点で、初めての一袋としても十分に頼れます。
✔ 累計6万セット超の実績
✔ バランスの良い36点構成
✔ 福島県企業が開発した信頼感
△ 食料は別途追加を推奨
SONAEMON 防災リュック 32L(スタイリッシュデザイン・撥水)
防災リュックが続かない一番の理由は、「ダサくて隠す→いざという時に取り出せない」こと。これはインテリアになじむ、室内に置けるデザインの“ガワ(リュック単体)”です。
32Lの大容量・撥水加工・反射テープ付き。中身は入っていませんが、だからこそ自由に組めます。14位の「中身だけセット」と組み合わせれば、見た目も中身も妥協しない“あなただけの一袋”が完成します。見えるところに置けることこそ、最大の防災です。
✔ 32Lの大容量・撥水加工
✔ 反射テープ付きで夜間も安心
✔ 玄関・リビングに常設できる
△ 人気デザインは品切れになりやすい
EVERSAFE 防災セット 中身だけ 1人用(防災士監修)
すでにお気に入りのリュックがある人へ。中身だけをプロが揃えたセットで買えば、抜け漏れなく、しかも低コストで備えられます。
防災士の私でも、ゼロから揃えると必ず何かを忘れます。だから中身はプロに任せ、ガワ(リュック)は自分の好きなものを使う。非常食・保存水まで含めて警戒レベル3に対応。13位のSONAEMONのようなお気に入りのリュックと組み合わせれば、あなただけの一袋が完成します。
✔ 防災士監修で抜け漏れなし
✔ 非常食・保存水まで含む(警戒レベル3対応)
✔ リュック代の分、お得
△ 詰め替えの手間がかかる
防災テック 地震対策30点 避難セット(3人用=1人用×3)
防災士監修の定番「地震対策30点」を、1人用×3袋に分けたファミリーセット。実はこれ、とても理にかなっています。
この記事で繰り返しお伝えしてきた「1つにまとめず、分散させる」が、最初から完成しているからです。家族3人がそれぞれ自分の一袋を背負えるので、はぐれても全員が最低限の備えを持っていられる。防炎・防水で長期保管にも対応し、インボイス対応で企業・法人・学校でも導入されている、信頼の構成です。
✔ 1人用×3で“分散”が最初から完成
✔ 家族3人がそれぞれ背負える
✔ 防炎・防水・長期保管対応
△ 単身の方は1〜2位の1人用がおすすめ
停電するとATM・キャッシュレスが全滅します。100円玉と千円札で1万円は必ずリュックに。
避難所ではぐれたとき、捜索願に必要です。スマホは充電切れたら使えません。
これがないと避難所で情報も得られない。人生が止まります。
持病薬は処方箋ごとファスナーバッグに。
能登の被災者支援に関わった防災士の先輩から聞いた話ですが、「甘いものをもらったとき、本当に救われた」という声がとても多かったそうです。心のケアは軽視できません。チョコ・キャンディーを少しだけ。
長くお付き合いいただき、ありがとうございました。
→【2026年最新】防災用ポータブル電源おすすめ10選
最後に、防災士として一番伝えたいことを書きます。
世界一災害が多い日本で、人は何度も被害に遭いながら、時間の経過と共に忘れてしまう。怖いのに、漠然としていて結局何も用意しない。
でも、今までの日常は一気に無くなることがある。それだけは覚えておいてほしいのです。
そして思い出してください。1週間分の備えがある家族は、避難所で人に頼らず、人を責めず、優しく「お互い、自分の家族を守りましょうね」と言える。家族の命を守ることと、人間関係を壊さないこと。その両方を守れる人になれるのです。
迷ったら1位のアイリスオーヤマ 31点を選んでください。それで失敗することはまずありません。
それだけで、あなたの安心は今日から変わります。
🛡️ 防災士・安心こちゃん
四国在住。南海トラフ大地震への危機感から防災士資格を取得(試験全問正解)。「防災を日常に」をモットーに、家族を守るための本当に役立つ情報だけを発信しています。
✅ 日本防災士機構 認定防災士
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