防災の日とは?9月1日の由来と「日頃の備え」を習慣にするコツ【防災士】

1月17日、3月11日、9月1日——カレンダーには、私たちに防災を思い出させてくれる日がいくつもあります。ニュースで特集が組まれ、「そろそろ備えなきゃ」と感じる方も多いはずです。

けれど、忘れてはいけないことが一つあります。災害は、その日を選んでくれません。2024年の能登半島地震は、元日に起きました。

この記事では、防災士の視点で「防災を意識する日」を一覧で整理し、それを“きっかけ”にして日頃から備える習慣のつくり方をまとめました。不安をあおるためではなく、「備えてよかった」と思える毎日のために。

防災を「意識する日」は、年に何度もある

日本には、過去の災害の教訓から生まれた「防災を考える日」がいくつもあります。まずは年間の流れで押さえておきましょう。

  • 1月17日|防災とボランティアの日(1995年・阪神・淡路大震災にちなむ。1月15〜21日は「防災とボランティア週間」)
  • 3月11日(2011年・東日本大震災。津波と備えを見つめ直す日)
  • 6〜7月|梅雨・台風シーズンの入り口(水害・停電への備えを見直す時期。梅雨・台風の備え
  • 8月30日〜9月5日|防災週間/9月1日|防災の日(後述)
  • 11月5日|津波防災の日・世界津波の日(1854年の安政南海地震「稲むらの火」に由来。南海トラフ・津波を考える日)

こうして見ると、防災を意識するきっかけは、季節ごとに何度も巡ってきます。なかでも代表的なのが9月1日の「防災の日」です。

9月1日「防災の日」とは?由来と意味

「防災の日」は、毎年9月1日に定められた、防災意識を高めるための日です。1960年に制定されました。

9月1日が選ばれた理由は、大きく2つあります。

  • 1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生した日であること
  • 暦のうえで「二百十日」にあたり、昔から台風が多く、災害への注意が必要とされてきた時期であること

この日を中心とした8月30日〜9月5日の「防災週間」には、全国で避難訓練や防災イベントが行われます。学校や職場、自治体の訓練に参加した経験がある方も多いのではないでしょうか。

防災の日は、一年に一度、家庭の備えを点検する絶好のチェックポイントです。ただ——本当に大切なのは、その先にあります。

でも、災害は「その日」を選ばない

防災の日や3月11日は、備えを思い出す大切なきっかけです。けれど、地震や災害は、こちらの都合に合わせて起きてはくれません。

  • 2024年の能登半島地震は、家族が集まる元日に発生しました
  • 多くの大地震は、暗闇で逃げ遅れやすい夜間や早朝にも起きています

つまり、「防災の日に一度だけ備える」では間に合わないということです。意識する日は、あくまで点検の”きっかけ”。本当の安心は、日頃の暮らしの延長に備えがある状態から生まれます。

難しく考える必要はありません。記念日を”リマインダー”として使い、少しずつ習慣にしていけば十分です。

意識する日を”きっかけ”に変える、3つの習慣

防災の日や季節の変わり目を合図に、次の3つを見直すだけで、家庭の備えはぐっと現実的になります。

① 持ち出し袋と備蓄を点検する

非常持ち出し袋は、用意して終わりではありません。食料や水、電池の期限は切れていないか、年に2回(たとえば防災の日と3月11日ごろ)を目安に点検しましょう。


② 家具固定と避難経路を見直す

地震のケガの多くは、倒れた家具や落下物によるものです。模様替えや大掃除のタイミングは、配置を見直す好機です。

  • 背の高い家具は転倒防止の固定
  • 寝室から玄関までの通り道に、倒れる物・塞ぐ物はないか

③ 家族で「もしも」を話しておく

いざというとき、家族がバラバラの場所にいることは珍しくありません。連絡が取れない前提で、決め事を共有しておきましょう。

あなたの家庭に合わせた備えを

必要な備えは、家族構成によって変わります。あてはまるものから読んでみてください。

まとめ|「意識する日」を、毎日の安心につなげる

1月17日、3月11日、9月1日、11月5日——防災を意識する日は、年に何度も巡ってきます。けれど、災害はその日を選びません。

だからこそ、記念日は「備えを点検するきっかけ」として使い、あとは日頃の暮らしのなかで少しずつ続けていく。それが、何が起きても「大丈夫」と言える自分と家族をつくります。

まずは今日、持ち出し袋の中身を一つ確認するところから始めてみてください。小さな一歩が、大切な人を守る大きな力になります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 防災の日はいつですか?由来は?

毎年9月1日です。1923年9月1日の関東大震災にちなみ、また台風が多い「二百十日」にあたることから、防災意識を高める日として1960年に定められました。

Q2. 防災の日には何をすればいいですか?

持ち出し袋と備蓄の点検、家具固定と避難経路の確認、家族での集合場所・連絡方法の共有がおすすめです。年に一度の見直しのきっかけにしましょう。

Q3. 防災用品はどのくらいの頻度で点検すればいい?

年に2回が目安です。防災の日(9月1日ごろ)と3月11日ごろなど、覚えやすい日に合わせると続けやすくなります。食料・水・電池の期限を中心に確認しましょう。

Q4. 津波防災の日とは何ですか?

11月5日で、「世界津波の日」でもあります。1854年の安政南海地震の際、稲わらに火を放って人々を高台へ避難させた「稲むらの火」の逸話に由来します。南海トラフ地震や津波への備えを考える日です。


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