避難所で横になるとき、財布とスマホをどこに置けばいいのか。トイレに立つたびに荷物が気になって、休めなかったという声があります。鍵をかけずに出てきた家のことも、頭から離れません。
結論を先に言います。東日本大震災と能登半島地震の警察の記録で増えていたのは、家や店などの建物に入って盗む侵入盗でした。避難所の中の盗難は、件数をまとめた公的な資料が見つかりません。ただ「手元に置いてあった物が盗まれた」という報告は、国の広報誌に残っています。貴重品は「身につける・枕元・預ける・家に残す」の4つに分け、家は鍵をかけて出る。これで、記録に残った2つの場面の両方に手が打てます。
私は防災士試験に全問正解した防災士です。警察庁の白書と資料、石川県警察の統計、内閣府のガイドライン、県や区の避難所運営マニュアルを2026年10月1日に読み、書いてある事実と数字だけでまとめました。読み終わる頃には、何をどこに置くかが決まり、盗まれた時に止める順番も手元に残ります。
先に結論|盗まれやすいのは「留守の家」と「手元を離れた物」
災害のあと、犯罪がまとめて増えるわけではありません。阪神・淡路大震災でも東日本大震災でも、被災地の犯罪の総数は減りました。増えたのは、一部の種類です。記録を場所ごとに分けると、次の3つになります。
| 場所 | 記録に残っていること | 手の打ち方 |
|---|---|---|
| 留守の家・店 | 東日本大震災の被災3県で、震災後1年目に空き巣などの侵入盗が増えた(警察庁)。能登の4市町では、侵入盗が地震前の5倍になった(石川県警察) | 鍵をかけて出る。家に残す物を先に決めておく |
| 避難所の中 | 毛布の奪い合いや、手元に置いてあった物が盗まれたという報告(内閣府の広報誌)。件数の統計は見つからない | 身につける物と枕元の物を分ける。席を立つ時は周りに声をかける |
| 移動中・二次避難先 | 警察庁が「移動中は貴重品を身に着け、目を離さない」と呼びかけた(能登半島地震) | ホテルや旅館では、貴重品の保管場所を施設に確かめる |
ここから先は、まず記録を年代順に並べ、そのあと4つの置き場所を1つずつ書きます。
30年分の記録|阪神・淡路から令和8年熊本地震まで
大きな地震のたびに、警察や国が被災地の犯罪を記録しています。何が増えて、何が増えなかったのかを表にしました。
| 地震 | 記録した所 | 記録されたこと |
|---|---|---|
| 1995年 阪神・淡路大震災 | 平成7年 警察白書 | オートバイ盗・乗物盗が増えた。侵入などは激減し、全体としては例年より平穏だった |
| 2011年 東日本大震災 | 警察庁(平成28年の資料)・平成24年 警察白書 | 被災3県の窃盗は、震災前1年の38,484件から震災後1年目は31,893件に減った。一方で、空き巣を始めとする侵入盗は1年目に増え、2年目以降は震災前より減った。原発周辺の2つの警察署では、約1,600件の空き巣を認知(平成28年2月末まで) |
| 2016年 熊本地震 | 内閣府の事例集と報告書(避難者アンケート377人) | 防犯で気になったことの1位は「避難者と外部の人の区別がつかなかった」47.7%。留守の家に泥棒がすぐ入った、という報告もある |
| 2024年 能登半島地震 | 内閣府の被害状況・石川県警察の統計 | 1月1日から2月22日までの被災地の刑法犯の認知は50件。輪島市・珠洲市・能登町・穴水町の窃盗は、2023年の84件から2025年の242件に増えた |
| 2026年 令和8年熊本地震 | 警察庁の注意喚起 | 7月28日、M7.1・宇城市と氷川町で震度7。警察庁が「貴重品は置いたままにせず、できる限り携行」「自宅から離れるときは確実に施錠」と呼びかけた |
東日本大震災の被災3県で、空き巣などの侵入盗は震災前1年の5,690件が、1年目に5,729件でした。3県全体では小さな増え方です。警察白書は、沿岸で多くの住民が避難して家や店に入りやすくなり、発災当初に窃盗が多発したと書いています。原発の周辺は、町全体が無人になった特別な地域でした。
2016年の熊本地震は、警察の件数の公表を見つけられませんでした。熊本県の統計を分析した研究では、窃盗全体は地震の後に前の年より減り、空き巣だけが地震のあった4月と5月に増えていました。同じ研究の住民アンケートでは、空き巣の被害を答えた人の全員が、警察に届けていません。届けがなければ、被害は数字に残りません。
能登の4市町の数字|窃盗は地震前の2.9倍
石川県警察は、市町ごとの犯罪の件数を毎年公表しています。被害の大きかった奥能登の4市町(輪島市・珠洲市・能登町・穴水町)を足しました。窃盗は、地震の前の年の2023年が84件、地震の年の2024年が178件(約2.1倍)、2025年が242件(約2.9倍)です。このうち、建物に入って盗む侵入盗は、22件、105件、110件と、2年で5倍になりました。
読むときに、注意が2つあります。1つめ。これは市町全体の件数で、避難所の中で起きた件数ではありません。2つめ。2025年の侵入盗110件のうち、県警の表の内訳(空き巣・忍込み・居空き・事務所荒し・出店荒し)に当てはまるのは8件です。残りは、それ以外の侵入盗です。どんな建物が狙われたのかは、この表からは分かりません。
怖がりすぎる必要もありません。東日本大震災のあと、被災地で強盗などが多発しているという流言が広がりました。警察はチラシやホームページで正確な犯罪の状況を伝え、流言は2011年4月下旬から減っています。数字は「どこに手を打つか」を決めるために使います。
避難所の中で起きたこと|手元の物、見分けられない人、閉められない扉
避難所の中の盗難は、件数の統計を見つけられませんでした。多いとも少ないとも言えません。記録に残っているのは、どんな場面で起きたか、運営がどこに困ったかです。
手元に置いた物が盗まれた。内閣府の広報誌「ぼうさい」は、東日本大震災の避難所で、毛布の奪い合いや、手元に置いてあった物が盗まれたという報告があったと書いています。同じ記事は、貴重品を肌身離さず持つこと、人のいる所でお金の話をしないことを勧めています。
中の人と外の人を見分けられない。内閣府が熊本地震の避難者377人に聞いた調査で、防犯の面で気になったことの1位は「避難者と外部の人の区別がつかなかった」(47.7%)でした。「犯罪情報などが入ってこなかった」24.4%、「夜間の見回り(警備)がなかった」23.1%、「夜間も施錠されなかった」21.5%が続きます。「特に気になることはなかった」も30.0%いました。名簿ができる前は、避難者と関係者にリボンをつけてもらった避難所があります。夜は職員が宿直したり、警備会社に頼んだりした所もありました。揉め事としての経緯は避難所で揉めるパターンの記事にまとめています。
扉を閉められない。同じ熊本の事例では、車中泊の人が夜もトイレを使うため、玄関の鍵をかけられず不安だったとあります。静岡県の避難所運営マニュアルは、避難所の規模が大きくなると盗難のおそれも高まると書き、夜は出入口を原則として閉めるよう求めています。
荷物は自分で守るのが前提。千代田区の避難所運営マニュアルは、夜の防犯巡回の項目に「貴重品の管理は、自己責任で行うよう周知」と書いています。運営の人は巡回はしますが、一人ひとりの荷物の番まではできません。鍵付きのロッカーは、静岡県のマニュアルで「設置等を検討する」対策です。どこの避難所にもあるわけではありません。
内閣府のガイドラインは、被災地の外から窃盗団が入り込むことも珍しくないといわれる、と書いています。対策として挙げているのは、避難者どうしの見守りと、警察の巡回です。能登半島地震では、2024年2月22日の時点で、石川県警察が避難所の防犯に25台・77人をあてていました。
貴重品の4つの置き場所|身につける・枕元・預ける・家に残す
貴重品を1つの袋にまとめると、その袋から目を離した瞬間に全部を失います。全国銀行協会が、キャッシュカード・通帳・免許証などを別々に管理するよう勧めているのもこのためです。そこで「無くしたら生活が止まる物」と「夜に手探りで使う物」を分け、4つの置き場所に振り分けます。

| 置き場所 | 入れる物 | 理由 |
|---|---|---|
| 身につける(首かけの袋・ウエストポーチ・服の内ポケット) | 現金の大部分、キャッシュカード・クレジットカード、運転免許証やマイナンバーカード、スマホ、家の鍵、番号の控え | 無くすと止める手続きが要る物。警察庁は「置いたままにせず、できる限り携行」と呼びかけている |
| 枕元(体と壁の間・寝袋の中) | メガネ、ライト、飲んでいる薬、充電器、1日分の小銭入れ | 夜に手探りで使う物。無くしても生活は止まらない物にしぼる |
| 預ける(避難所の鍵付きロッカー、二次避難先のフロント、親類) | 持ち出した通帳・印鑑・保険証券などの書類 | 避難所で毎日は使わない物。ロッカーがあるかは受付で聞く |
| 家に残す(鍵をかけて) | 持ち出せない物、替えのきく物。通帳を残すなら印鑑とは別の場所に | 能登半島地震では、通帳が無くても本人確認で払い戻しに応じるよう、財務局と日本銀行が金融機関に求めた |
いちばん大事なのは、上の2つを分けることです。夜中にライトを探して袋を開けるたびに、財布が見えてしまう状態を作らない。これが「見せない」の中身です。
身につける物|現金は2つに分けて、見せない
現金は、2か所に分けます。その日に使う分だけを小銭入れに、残りは服の下の袋へ。物資の列や自動販売機の前で財布の本体を出さずに済むので、どこにいくら入っているかを周りに見せずに済みます。持つ金額の目安を示した国の資料は見つけられませんでした。家族の数日分の買い物を思い浮かべて決めてください。
小銭には10円玉を混ぜておきます。消防庁の非常用持出品のチェックシートでは、10円玉は公衆電話用です。スマホの電池が切れても、家族に電話をかけられます。
スマホは、充電している間がいちばん手から離れる時間です。共用のコンセントで充電する時は、その場を離れると見ている人がいません。充電の間はそばにいるか、家族と交代で見ます。画面ロックは必ずかけておきます。
身分証は、運転免許証かマイナンバーカードを1枚、身につける袋に入れます。災害の時にマイナンバーカードで何が動き、何が止まるかはマイナンバーカードと防災の記事にまとめています。
夜とトイレ|寝る時と席を立つ時の置き方

寝る時は、身につける袋を外しても、寝袋か毛布の中に入れます。枕元の物は、通路の側ではなく、体と壁の間か、体と荷物の間に置きます。通る人の手が届く場所に物を置かないためです。内閣府のガイドラインも、間仕切りを立てる時は防犯のために見通しを確保するよう求めています。
席を立つ時は、家族と交代します。1人の時は、隣の人に「少しの間、見ていてもらえますか」と一言かけてください。愛媛県の避難所運営マニュアルのひな型は、防犯のルールの例に「移動する際はまわりの人に声を掛ける」を挙げています。声をかけ合う関係ができると、お互いの荷物を見る目も増えます。
夜のトイレには、1人で行かないようにします。警察庁も、避難所では一人での行動を避け、大人は子どもを見守るよう呼びかけています。家族がいない時に備えて、ライトと防犯ブザーをポケットに入れておくと、暗い通路でも手がふさがりません。防犯ブザーの選び方(音量の基準と電池の点検)は女性の防災に防犯グッズの記事に書いています。
トイレが暗い、夜も扉が開いたままになっている。そう気づいたら、運営の本部に伝えてください。熊本の事例でも、夜のトイレを明るく照らしたことで防犯上安心できたという声があります。伝えることは苦情ではなく、運営の仕事を助ける情報です。
通帳と印鑑|避難所に持ち込まなくても、お金は下ろせる
通帳と印鑑は、避難所で毎日使う物ではありません。能登半島地震の翌日、財務局と日本銀行の支店は、災害救助法が適用された地域の金融機関に次のように要請しました。通帳を無くしても、被災の状況を踏まえた確認で本人と分かれば払い戻しに応じる。届け出の印鑑が無ければ、拇印で応じる。
だから、避難所に通帳と印鑑をそろえて持ち込む必要は小さいのです。代わりに、口座のある銀行名と支店名、口座番号を控えた紙を1枚、身につける袋に入れておきます。消防庁のチェックシートも、通帳・カード・健康保険証・運転免許証は、番号を控えたメモかコピーを用意するよう勧めています。
持ち出した場合は、通帳と印鑑を同じ袋に入れないでください。2つが一緒に盗まれると、お金を下ろされるおそれがあるからです。通帳は身につける袋に、印鑑は別の袋にします。預けられる場所があれば、預けます。能登半島地震の時、警察庁は二次避難先のホテルや旅館で、施設の人に貴重品の保管場所を確かめるよう呼びかけました。
家に残す物には、持ち主が分かる物を一緒に入れておきます。東日本大震災では、津波で流された約6,000個の金庫が拾得物として警察に届きました。警察は中の通帳や権利証を手がかりに持ち主を探し、金庫の中の現金の99.8%を持ち主に返しています(平成24年5月10日時点)。
留守の家|鍵をかけて出る。無締まりは4割
東日本大震災の記録では、住民が避難して入りやすくなった家や店が狙われました。揺れが収まって家を出る時は、玄関・窓・勝手口の鍵をかけます。警察庁は令和8年熊本地震でも、自宅から離れる時は玄関や窓、シャッターなどを確実に施錠するよう呼びかけました。
熊本地震では、地震で戸締りができなかった留守の家に、泥棒がすぐ入った例が報告されています。停電で警備会社の機械警備が働かないと分かった直後に、ガラスを割って入られた家もありました(内閣府の報告書)。鍵は、ふだんの年でも効きます。石川県警察によると、2025年に県内で認知された住宅を狙う窃盗195件のうち、41.0%は鍵をかけていない所から入られていました。災害の時に限った数字ではありませんが、鍵1つで防げる分がこれだけあります。
窓ガラスが割れて鍵が意味をなさない家は、貴重品を残さず持ち出します。片付けや一時帰宅で家に戻った時も、まず残してきた貴重品を持ち出してください。東日本大震災の原発周辺でも、自治体が一時立入りで貴重品を早めに持ち出してもらうことが、犯罪を防ぐ対策に挙げられていました(警察庁の資料)。
車で避難する時は、車を離れる時に必ず鍵をかけ、車の中に貴重品を置かないようにします。どちらも警察庁の呼びかけにある項目です。見慣れない人や車を家の近くで見かけたら、自分で確かめに行かず、警察に通報します。
盗まれた時・無くした時|止める順番と、届けること
気づいたら、使われる前に止めることを先にします。順番はこうです。
- キャッシュカード・クレジットカード:カード会社と銀行に電話して止める。通帳や印鑑を無くした時も、取引のある銀行に連絡する
- マイナンバーカード:マイナンバー総合フリーダイヤル 0120-95-0178 に電話し、音声ガイダンスで2番を選んで一時停止する
- 警察:盗難届か遺失届を出し、受理番号を控える。マイナンバーカードの再交付などの手続きで使う。すぐ助けが要る時は110番、相談は警察相談専用電話 #9110
- 避難所の運営本部:何を、いつ、どこで無くしたかを伝える。巡回や注意の呼びかけにつながる
止めるには、カード会社の電話番号やカードの番号が要ります。スマホごと盗まれると、その番号も一緒に消えます。だから番号の控えは紙で、身につける袋に入れておくのです。
小さな物でも、届けは出してください。熊本地震の研究のアンケートでは、空き巣の被害を答えた人の全員が、警察に届けていませんでした。届けがあれば、見つかった物と持ち主を結びつける手がかりになります。
飲んでいる薬は、枕元に置く物に入れます。処方の内容が分かる控え(お薬手帳の写しなど)は、身につける袋へ。消防庁のチェックシートも、持病の薬と処方箋の控えを非常用持出品に挙げています。薬そのものを無くしても、控えがあれば何を飲んでいたかを伝えられます。
よくある疑問
避難所で盗まれたら、運営や自治体が弁償してくれますか
弁償を約束した資料は見つけられませんでした。千代田区のマニュアルのように、避難所では貴重品の管理を自己責任で行うよう伝えるのが一般的な形です。運営の人を責めるより、止める手続きと届けを先にしてください。
荷物を置いて場所を取っておいてもいいですか
荷物だけを置いて長く離れるのは避けます。見ている人のいない荷物は、盗まれても気づけません。場所取りは揉め事の元にもなるので、運営の指示に合わせます。貴重品は、どんな短い時間でも置いて離れないようにします。
誰かが盗んだ気がする時は、どうすればいいですか
自分で問い詰めずに、運営の本部と警察に伝えます。避難所では、同じ人と何日も同じ部屋で過ごします。思い違いだった時に、その後の暮らしが苦しくなるからです。避難所での人との距離の取り方は避難所の人間関係の記事に書いています。
車中泊の時は、何に気をつけますか
車を離れる時は必ず鍵をかけ、車の中に貴重品を残さないことです。警察庁の呼びかけにある2つです。全国銀行協会も、車から離れる時はキャッシュカードなどの貴重品を身につけるよう書いています。
盗難が心配なので、避難所には行かない方がいいですか
命を守る避難をやめる理由にはしないでください。避難所には、警察の巡回や相談の体制がとられます。ただ、内閣府の調査では、避難所の犯罪を抑える措置を「想定していない」自治体が45.1%ありました(全国1,633自治体)。理由には、人手が足りないので避難者どうしで注意し合ってほしい、という声があります。自分の荷物を自分で守る準備が要るのは、このためです。能登半島地震では、女性の警察官が中心になって避難所で相談を受けていました。荷物は4つに分ければ守れます。家にいられる安全な家なら、在宅避難も選べます。
貴重品を預けられるロッカーは、どこの避難所にもありますか
あるとは限りません。静岡県のマニュアルでも、鍵付きのロッカーは「設置等を検討する」対策です。受付で「貴重品を預けられる場所はありますか」と聞いてみてください。無ければ、身につけて守ります。
今日できること|貴重品を4つに分けて、番号を紙1枚に控える
盗まれてから考えるより、今日のうちに分け方を決めておきます。手順は3つで、15分ほどで終わります。
1つめ。首かけの袋かウエストポーチを1つ、非常持出袋のいちばん上に入れます。新しく買わなくても、家にある薄いポーチで足りるはずです。避難の時は、これを最初に身につけます。
2つめ。紙1枚に、止めるための番号を書きます。キャッシュカードとクレジットカードの会社の電話番号、銀行名と支店名と口座番号、マイナンバー総合フリーダイヤル、家族の電話番号です。この紙をポーチに入れ、同じ物を家族にも1枚渡します。
3つめ。家を出る時の確認を、家族で1つの言葉にします。たとえば「鍵、ポーチ、10円玉」。玄関のドアの内側に貼っておくと、あわてていても思い出せます。
まとめ|分けて、身につけて、鍵をかける
阪神・淡路大震災と東日本大震災では、被災地の犯罪の総数は減りました。東日本大震災と能登半島地震で増えたのは、建物に入って盗む侵入盗などでした。避難所の中の盗難は件数の統計がありません。それでも、手元に置いた物が盗まれたという報告は残っています。
守り方は、置き場所を4つに分けることです。無くすと生活が止まる物は身につけ、夜に使う物は枕元へ。通帳や印鑑は預けるか家に残し、番号の控えを持ちます。家を出る時は鍵をかけ、盗まれたら止めてから届けます。
次の行動は1つ。今日、止めるための番号を紙1枚に書いて、非常持出袋のポーチに入れてください。
この記事の出典
- 警察庁『東日本大震災に伴う警察措置』(平成28年3月)/ 同『平成24年版 警察白書』特集「被災地における安全・安心の確保」/ 同『平成7年 警察白書』
- 警察庁「令和8年熊本地震に関する注意喚起」「令和6年能登半島地震に関する注意喚起」(震災時の防犯対策)
- 石川県警察「刑法犯罪種別・市町別認知件数」(令和5年・令和6年・令和7年 確定値)/ 同「住宅対象侵入窃盗対策」
- 内閣府(防災担当)『令和6年能登半島地震に係る被害状況等について』(令和6年2月22日時点)/ 同『熊本地震における避難所運営等の事例(途中経過)』(平成28年10月)/ 同『平成28年度 避難所における被災者支援に関する事例等報告書』(平成29年4月)/ 同『避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン(チェックリスト)』(令和6年12月改定)/ 同 広報誌「ぼうさい」平成25年秋号 防災Q&A
- 気象庁『地震・火山月報(防災編)』2026年7月 特集「令和8年熊本地震」
- 静岡県『避難所運営マニュアル』(令和6年2月)/ 千代田区『避難所運営マニュアル』(平成31年2月)/ 愛媛県『避難所ごとの運営マニュアル(ひな型)』(令和6年11月)
- 北陸財務局富山財務事務所・日本銀行金沢支店「令和6年能登半島地震にかかる災害等に対する金融上の措置について」(令和6年1月2日)
- 総務省消防庁「非常用持出品チェックシート」/ マイナンバーカード総合サイト よくある質問 / 全国銀行協会「キャッシュカードの盗難/偽造」
- 岡本英生ほか「熊本地震の被災地における窃盗の発生状況」(研究発表)
※この記事は2026年10月1日時点の公式資料をもとに書いています。避難所の設備やルールは避難所ごとに違います。お住まいの地域の避難所運営マニュアルや、市町村の案内もあわせて確かめてください。

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